講義日程-2007年度冬学期

数理手法Ⅱ

内容



u(a,\theta) = \frac{1}{2\pi}\int_{0}^{2\pi}g(\xi)d\xi \frac{a^2-r^2}{a^2 -2ar\cos(\theta - \xi) + r^2}

差分近似で刻み幅を大きくとりすぎてしまうと解が振動してしまい、
誤差がどんどん大きくなってしまう。
この熱伝導方程式の場合、その境目は0.5。

\frac{\partial u}{\partial t} = \frac{\partial^2 u}{\partial x^2}
u(t,x) = g(t)e^{-i\xi x}の形の解を仮定すると、
g=e^{-\xi^2 t}が得られる。
差分方程式の方にも特解としてu_{j}^{n}=G^{n}e^{\xi j\Delta x}の形の解を仮定する。
\frac{u_{j}^{n+1}}{u_{j}^{n}} = Gは増幅率と呼ばれる。
差分方程式が有界な解を持つためには、|G|\leq 1が必要。
u_{j}^{n+1} = u_{j}^{n} + \frac{\Delta t}{(\Delta x)^2}(u_{j+1}^{n}-2u_{j}^{n}+u_{j-1}^{n})
G = 1 + \frac{\Delta t}{(\Delta x)^2}(Ge^{\xi i\Delta x}-2+e^{-\xi i\Delta x})
G = 1-4\frac{\Delta t}{\Delta x^2}(\sin\frac{\theta}{2})^2
\frac{\Delta t}{\Delta x^2}\leq \frac{1}{2(\sin\frac{\theta}{2})^2}\leq  \frac{1}{2}ならば解は収束する。

陰解法と陽解法を組み合わせて、 \frac{u_{j}^{n}-u_{j}^{n-1}}{\Delta t} = (1-\alpha)\frac{u_{j-1}^n-2u_{j}^{n}+u_{j+1}^{n}}{(\Delta x)^2} + \alpha \frac{u_{j-1}^{n+1}-2u_{j}^{n+1}+u_{j+1}^{n+1}}{(\Delta x)^2}
と取ると、\alpha\geq\frac{1}{2}のとき|G|\leq 1になる。
\alpha=\frac{1}{2}のとき時間精度が一つ向上する。


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