院試過去問 2006年度 数学
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院試過去問 2006年度 数学
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院試勉強会
http://www.i.u-tokyo.ac.jp/edu/entra/examarchive.shtml
院試過去問 2006年度 数学
†
第4問
計算はとてもめんどくさい。
数直線上を点Pが動く。時刻
のときPは
上に存在し、単位時間毎に確率1/2で+1、確率1/2で-1移動する。
点Pが時刻tにxにいる確率を
と置く。
(1)時刻
について
を全て列挙せよ。
計算するだけ。
x
-2
0
2
p
1/4
1/2
1/4
(2)
を求めよ。
x,tのそれぞれについて偶数と奇数で場合分けする。
のとき、
のとき、
のとき、
(2n回中n+k回右に、n-k回左に動くとx=2k)
のとき、
のとき、
のとき、
(3)時刻tのxの平均と分散を求めよ。
この分布は二項分布(確率pで1,確率(1-p)で0をt回繰り返す)の和について、
とし、xに
を足したのちに2倍したものに他ならない。
二項分布の平均はpt,分散はp(1-p)tであるため、この分布の平均と分散は
となる。
(4)
(ただし、
,
,tとxの偶奇が等しいとき)を示せ。またその意味を述べよ。
t,xが偶数の場合。
(スターリングの公式)
ここで、
についてlogをとると、
なので、
これは、中心極限定理を表す。
標本平均(ここではx/t)と真の平均(ここでは0)の誤差はtが大きくなると平均0で分散が標本の母集団の分散(ここでは1)の1/tである正規分布に近づく。
これを中心極限定理という。
よって、xの分布については平均が0、分散が(各々の値がt倍されたので分散はt^2倍されて)tの正規分布に近づく。
この正規分布は、
であり、これは先ほどの結果と合致する。
(先ほど求めた
の近似は偶奇を分けていたため係数が2倍になっている)
第6問
有名な『ビュッホンの針』の応用問題。図がないと説明しづらい。どのパラメータを固定するかで難易度がかなり変わる。
(1)一辺
の正方形と間隔imgtex(\[2\]);の直線の交わる確率。
対称性より、正方形の中心と直線の距離xが
のときのみ考えればよい。
以下、直線の法線と正方形の一辺のなす角を
とおく。
を
に固定して考えると、正方形と直線が交わるのは、
のとき。
よって求める確率は、
(別解)
を固定して考える。
以下、直線の法線と正方形の一辺のなす角を
とおく。
のとき、正方形は常に直線と交わる。
のとき、正方形と直線が交わるのは
のとき(と、これと同値、あるいは対称な位置関係のとき(全部で8通り))。
よって求める確率は、
(2)長辺
短辺
の長方形と間隔imgtex(\[2\]);の直線の交わる確率。
対称性より、長方形の中心と直線の距離xが
のときのみ考えればよい。
以下、直線の法線と長方形の長辺のなす角を
とおく。
を
に固定して考えると、長方形と直線が交わるのは、
のとき。
よって求める確率は、
(別解)対称性より、長方形の中心と直線の距離xが
のときのみ考えればよい。
以下、直線の法線と長方形の対角線のなす角を
とおく。
のとき、長方形は常に直線と交わる。
のとき、長方形と直線が交わるのは
のとき(と、これと同値、あるいは対称な位置関係のとき(全部で4通り))。
のとき、長方形と直線が交わるのは
のとき(と、これと同値、あるいは対称な位置関係のとき(全部で4通り))。
よって求める確率は、
((1)と同様の計算につき省略)
(3)長辺
短辺
の長方形と間隔imgtex(\[2\]);の格子の交わる確率。
『長方形が格子の横方向の直線と交わる』事象を
、『長方形が格子の縦方向の直線と交わる』事象を
とおくと、求める確率は、
なので、
を求めればよい。
対称性より、長方形の中心と横向きの直線との距離x、縦向きの直線との距離yが
のときのみ考えればよい。
以下、縦向きの直線と長方形の長辺のなす角を
とおく。
を
に固定して考えると、長方形と両直線が交わるのは、
かつ
のとき。よって、
よって求める確率は、
(別解)煩雑すぎて無理。
ちなみに、計算すると、(1)は90.0%、(2)は87.0%、(3)は98.8%ぐらいになる。